よもぎの影
よもぎが亡くなってから、わらびに出会い、それでもよもぎのことは忘れることはありませんでした。
ペットショップに行くと必ず、ブラック&ホワイト&タンの仔に目がいき、自然とよもぎに似ている仔を探している私たちがいました。
でもそんなことからか、なかなか「この仔!」と思う仔が見つからず、そしてたまに似たような仔が見つかっても、後日お店に見に行くと居なかったりして、なかなか出会うことができませんでした。
また、私たちも一生懸命探すほど次の仔が必要なわけではなく、よもぎの影を追いながら、いつか良い仔に出会えたら、くらいでしか考えていませんでした。
つくしとの出会いの前の出会い
つくしと出会う前に、良いと思った仔がひとりだけいました
その仔は、白茶のパーティーカラーの男の仔。
私たちふたりは、とにかくその仔が気に入り、そのときに住んでいたペット不可の住居で飼えないか、問い合わせをしたことがありました。
ただやはりそこでは絶対飼えないということで、その仔を泣く泣くあきらめ、その仔の飼い主さんが決まるまで、ペットショップに通い見守ったことがありました。
そんなことからか、我が家のお気に入りの仔は白茶のパーティーカラーだったのですが、つくし、よもぎ、わらびとどれも全然異なるカラーばかり。
次こそは、最後に迎える仔は、絶対に白茶のパーティーカラーにしようと心の中で密かに誓いました。
運命の出会い
それからインターネットでいつもようにブリーダーさんやら販売サイト検索。
でも、白茶のパーティーカラーの仔が居ても特にピンと来ることはなく、ただただ「可愛いねぇ~」という言葉だけしか出てきませんでした。
そしてある日の夜、ふとしたことからおかあちゃまが「この仔、可愛くない?」から始まった一言。
ここはつくしが来る前から見ていた人気のあるサイト。
見学ができないことには飼い主になれないので、翌日すぐに連絡をしてみると、午後一に見学希望の方いるそうで、その方が決めなければ見学に来ていただいてもいいとのことでしたが、とりあえずダメ元でも伺うことに。
途中、なぜか雨が降り始め、何気なくよもぎを迎えたときのことを思い出し、「あのときも雨が降っていたよね。」と自動車の中で二人で話をしていて、もしかしたらよもぎが出会わせてくれるのかもと期待をしながら急いでお店に向かいました。
道路も混んでいたので、予定の時間よりもずいぶんと遅れてお店に着くと、見学者の方は先ほど帰ったばかりでかなり長い時間悩んでいたようでした。
その方はお家に帰ってからまた考え直すとのことで、我が家でお迎えしても良いと言われ、そして肝心の仔はちょっと疲れていたので、あまり刺激をしないようそっと見させてもらい、私たちは考えることなく、もう我が家に迎えることが決まっているかのように譲ってもらうことにしました。
とりあえず小さいことと2回目のワクチンが近々予定しているので、ワクチン接種してから1週間ほど様子を見た後にお引き渡しとのことで、暫くお店でその仔の姿を眺め脳裏にとどまらせてから帰路につきました。
ふとしたときに見た顔が、つくしの小さい頃や、よもぎの小さい頃に似ていて、そして譲ってもらうまでの時間がなぜかとても運命を感じ、なにかホッとしたような安堵感に似た気持ちを感じました。
それから…そして
この仔にはおかあちゃまがずーっと考えていた名前の”こごみ”とつけ、今は我が家の4女として暮らし始めています。
まだまだつくしとわらび、特にわらびとは仲良くできませんが、時間をかけ、少しずつでも良いので仲良くなれるように、頑張っていきたいと思います。
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