話は古いのですが、今年7月台湾で狂犬病が52年ぶりにイタチアナグマで確認されたようです。
その後、8月に一ヶ月齢の子犬がイタチアナグマに噛まれ9月に具合悪くなり数日で亡くなったとのことでした。
実際、日本では長い間発症例がないので、すでに過去の病気、と感じられるかと思いますが、ウィルスは撲滅されてはおらず、現在もいろいろな国での感染が報告されています。
今回は、隣国での出来事、それも犬に感染した、ということで、日本への影響を懸念しています。
厚生労働省ではガイドラインを出し、海外渡航をされる方などの注意を呼びかけています。
ほ乳類に感染するウィルスなのになぜ狂犬病、というのかというと、
日本では野生動物(牛や馬など)に狂犬病ウイルスが侵入することがなかったので疫学的に犬だけを重視していれば大丈夫、というお話もあります。
それに牛や馬などに比べると噛むという行為は犬に代表されるものなので、その点でも犬を重視したものになっているということのようです。
いずれにしても検疫所では海外からの動物は制限はされるけれど、もしなんらかの原因で検疫を通らない動物がいたとしたら、そしてその動物たちが人間の手を離れ人知れず増えていたら。
外来生物の異常繁殖などに見られるように、驚異は目に見える部分だけではないのです。
お散歩に行ったときに自分の飼い犬がキツネみたいな動物と喧嘩をし噛まれて、飼い主はそれほどひどい怪我じゃないからと放置をしていたら狂犬病に感染していた、ということもありえない話ではなくなります。
そして一番恐ろしいのは、狂犬病ワクチンの害だけを気にし、接種を拒むこと。
自分のわんこだけならばいいのですが、もし自分のわんこが他のわんこを噛んでしまったら。
ワクチンは、自分のわんこを守るだけではなく、他のわんこ、人を守ることにもつながるものだと私は思っています。
自分のわんこが100%、狂犬病にかからないことができないのであれば、現状の日本の法律に従わなければいけないと思います。
このあたりのガイドラインは昔から変わっていないので、見直しも必要だと思いますが、現状ではなかなか進んではいないようですね。
昔の日本でも同様のことがあったかも知れませんが、今年の8月中国では、狂犬病により人が亡くなったことを確認すると「路上にいる犬は飼い犬であっても始末する」ということで飼い主の目の前で殺される、ということがあったようです。
日本ではこのようなひどいことがなくても、拘留されるなどのことは最低でもあり、ましてや登録をされていない犬(狂犬病予防接種を受けていない犬)は、どのような対応になるかもわかりません。
狂犬病ワクチンは犬にとっては有害、ということだけではなく、狂犬病予防法というきちんとした法律があり、この法律が改正されない限りは日本国内に居住するものとしては義務であるので、信頼のおける獣医さんのもと判断されていく必要があると思います。
そして、犬などに噛まれた場合は、飼い犬であれば相手に狂犬病ワクチンの有無の確認、そして病院で治療を受ける、ことは必要ですが、噛まれた傷口はほっておかずすぐに傷口を石鹸水などでよく洗い、消毒液などで消毒を十分に行うことが必要です。
これが噛まれた際の一番の対処方法で、体への侵入量をとにかく減らすことが発症を抑える一番の方法です。
そしてその後はきちんと病院で治療を受けることを忘れてはいけません。
この狂犬病が一番影響するのは、ペットブーム。
日本でもそうでしょうが、ワクチンをしていない飼い犬が多いようです。
そして日本の場合はまだ少しましなのかも知れませんが、劣悪なペットの販売環境により狂犬病に限らずたくさんの病気が蔓延しています。
お隣の中国では、少し前からペットブームが起こり、たくさんの動物が市場で売られていてそのほとんどが病気の感染を防ぐことをしておらず、病気にかかり衰弱した仔はそのまま捨てられ、次から次へと新しい仔に代わり売られているようです。
日本でもペットショップなどは、犬猫などの可愛さをアピールして販売を行い、そして売れ残った仔たちは淘汰されていく、ことはまだまだ続いており、ではブリーダーならばよいのかと現状を見てみると、チャンピオンの肩書きで販売価格を上げているだけのブリーダーも数多く、選択は難しいのですけどね。
でも、ペットショップやブリーダーの問題も、規制によって変わるものですが、相変わらず変わりませんね。
少しずつは動いているのでしょうけど、やはりここは天下りの体質が影響しているのでしょうか。
つくわらこ新聞でも過去に、「ペットブームの影に」という記事を紹介したことがありましたが、そのとき2003年、あれから10年たつのですけど、大きく変わったことは少ないですね。
私もここ10年で保護団体の方たちとも知り合って、お話を聞かせて頂いていますが、現状はまだまだ変わらないです。
この方たちが一生懸命頑張っている反対側では、犬猫たちで利益を得ようしている人がたくさんいます。
犬猫たちがお話しすることができないことをいいことに利用しているのは許せません。
でも犬猫たちは、きっとどんな状況でも言うのでしょうね。
「私たちの、パパ、ママは最高だよ」と。。。
これ以上、この仔たちを不幸にしてはいけません。
小さいことでも、行動しないと。。。
2003年にあげた記事です。--「ペットブーム。。。」
その後、8月に一ヶ月齢の子犬がイタチアナグマに噛まれ9月に具合悪くなり数日で亡くなったとのことでした。
実際、日本では長い間発症例がないので、すでに過去の病気、と感じられるかと思いますが、ウィルスは撲滅されてはおらず、現在もいろいろな国での感染が報告されています。
今回は、隣国での出来事、それも犬に感染した、ということで、日本への影響を懸念しています。
厚生労働省ではガイドラインを出し、海外渡航をされる方などの注意を呼びかけています。
ほ乳類に感染するウィルスなのになぜ狂犬病、というのかというと、
日本では野生動物(牛や馬など)に狂犬病ウイルスが侵入することがなかったので疫学的に犬だけを重視していれば大丈夫、というお話もあります。
それに牛や馬などに比べると噛むという行為は犬に代表されるものなので、その点でも犬を重視したものになっているということのようです。
いずれにしても検疫所では海外からの動物は制限はされるけれど、もしなんらかの原因で検疫を通らない動物がいたとしたら、そしてその動物たちが人間の手を離れ人知れず増えていたら。
外来生物の異常繁殖などに見られるように、驚異は目に見える部分だけではないのです。
お散歩に行ったときに自分の飼い犬がキツネみたいな動物と喧嘩をし噛まれて、飼い主はそれほどひどい怪我じゃないからと放置をしていたら狂犬病に感染していた、ということもありえない話ではなくなります。
そして一番恐ろしいのは、狂犬病ワクチンの害だけを気にし、接種を拒むこと。
自分のわんこだけならばいいのですが、もし自分のわんこが他のわんこを噛んでしまったら。
ワクチンは、自分のわんこを守るだけではなく、他のわんこ、人を守ることにもつながるものだと私は思っています。
自分のわんこが100%、狂犬病にかからないことができないのであれば、現状の日本の法律に従わなければいけないと思います。
このあたりのガイドラインは昔から変わっていないので、見直しも必要だと思いますが、現状ではなかなか進んではいないようですね。
昔の日本でも同様のことがあったかも知れませんが、今年の8月中国では、狂犬病により人が亡くなったことを確認すると「路上にいる犬は飼い犬であっても始末する」ということで飼い主の目の前で殺される、ということがあったようです。
日本ではこのようなひどいことがなくても、拘留されるなどのことは最低でもあり、ましてや登録をされていない犬(狂犬病予防接種を受けていない犬)は、どのような対応になるかもわかりません。
狂犬病ワクチンは犬にとっては有害、ということだけではなく、狂犬病予防法というきちんとした法律があり、この法律が改正されない限りは日本国内に居住するものとしては義務であるので、信頼のおける獣医さんのもと判断されていく必要があると思います。
そして、犬などに噛まれた場合は、飼い犬であれば相手に狂犬病ワクチンの有無の確認、そして病院で治療を受ける、ことは必要ですが、噛まれた傷口はほっておかずすぐに傷口を石鹸水などでよく洗い、消毒液などで消毒を十分に行うことが必要です。
これが噛まれた際の一番の対処方法で、体への侵入量をとにかく減らすことが発症を抑える一番の方法です。
そしてその後はきちんと病院で治療を受けることを忘れてはいけません。
この狂犬病が一番影響するのは、ペットブーム。
日本でもそうでしょうが、ワクチンをしていない飼い犬が多いようです。
そして日本の場合はまだ少しましなのかも知れませんが、劣悪なペットの販売環境により狂犬病に限らずたくさんの病気が蔓延しています。
お隣の中国では、少し前からペットブームが起こり、たくさんの動物が市場で売られていてそのほとんどが病気の感染を防ぐことをしておらず、病気にかかり衰弱した仔はそのまま捨てられ、次から次へと新しい仔に代わり売られているようです。
日本でもペットショップなどは、犬猫などの可愛さをアピールして販売を行い、そして売れ残った仔たちは淘汰されていく、ことはまだまだ続いており、ではブリーダーならばよいのかと現状を見てみると、チャンピオンの肩書きで販売価格を上げているだけのブリーダーも数多く、選択は難しいのですけどね。
でも、ペットショップやブリーダーの問題も、規制によって変わるものですが、相変わらず変わりませんね。
少しずつは動いているのでしょうけど、やはりここは天下りの体質が影響しているのでしょうか。
つくわらこ新聞でも過去に、「ペットブームの影に」という記事を紹介したことがありましたが、そのとき2003年、あれから10年たつのですけど、大きく変わったことは少ないですね。
私もここ10年で保護団体の方たちとも知り合って、お話を聞かせて頂いていますが、現状はまだまだ変わらないです。
この方たちが一生懸命頑張っている反対側では、犬猫たちで利益を得ようしている人がたくさんいます。
犬猫たちがお話しすることができないことをいいことに利用しているのは許せません。
でも犬猫たちは、きっとどんな状況でも言うのでしょうね。
「私たちの、パパ、ママは最高だよ」と。。。
これ以上、この仔たちを不幸にしてはいけません。
小さいことでも、行動しないと。。。
2003年にあげた記事です。--「ペットブーム。。。」
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